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芸術闘争論 

著  者:村上隆
出版社:幻冬舎
出版日:2010年11月 第1刷発行

あらすじ
前作「芸術企業論」から六年。
新たな経験を元にアップデートされた新村上隆芸術論。


ざっくり言うと前作「芸術企業論」は
「芸術家はどうやって飯を食うのか。」
という内容でした。

本書、「芸術闘争論」は
「芸術家が飯を食うことを
 継続するにはどうすればいいのか。」
という内容です。

芸術とお金の話です。

村上隆は現在の日本の芸術家の
トップランナーであるとともに
名プロデューサーです。

彼のすごいところは、
自身が作家でありながら
セルフプロデュースをする事ができる
能力がある点にあります。

作家は作品を作ることに
全力を尽くします。
作品制作は主観的な作業です。
プロデュースは客観的な作業です。
これを両立させることは
とても難しい。

その彼が今までの実践と経験を元に
現在のアートシーンとアートマーケットについて
何故そのような状況ができたのかという部分から
生き残るためにはどうすればいいのかまで
分かりやすく読者に教えてくれます。

彼の目的は世界のアートシーンへ
日本人アーティストを200人輩出すること。

本書の目的はアーティストの育成にありますが、
良いアーティストを育てるためには
良いマーケットが必要になります。

そのため本書は
「第一章・今日のアート、第二章・鑑賞編、
 第三章・実作編、第四章・未来編」
という構成で前半はアートを理解するための
講義になっています。

アート従事者だけではなく
アートに興味がある人にとっても優しい内容です。

芸術とお金の話を一緒にすると
アレルギーが出る人は多いでしょう。

でも、芸術家も飯を食う。
いい生活をしたいというのは当たり前の欲望です。
いい生活をしたいからいい作品を作る。
僕はそのことをとても真っ当な事だと思っています。

村上隆について色々なイメージがあると思います。
ですが、バイアスを掛けずに彼の言うことを
考えてみて下さい。

村上隆は東京芸術大学における
日本画科初の博士号修得者でありながら
卒業後に飯を食うことができない状況を経験しています。

日本で一番と言われる芸術大学をでていながら
それでもアートで生活することが出来ない状況で
彼は何を感じたのでしょうか。

その経験があるからこその、
彼の芸術対する真摯な態度に
僕は納得してしまいます。

--より面白く読むために事前に知っておくといい芸術家--
⇒村上隆 ⇒アンディ・ウォーホール
⇒マルセル・デュシャン ⇒ドナルド・ジャッド
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■村上隆の著書

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