スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

風に舞いあがるビニールシート 

著  者:森絵都
出版社:文藝春秋
出版日:2006年5月 第1刷発行

あらすじ
自分の価値観を守り、
大切なものを守るために懸命に生きる人達の6編


この本を読んだきっかけは
アニメ映画化ということで話題になっている
同著者の「カラフル」を読んだことでした。

「カラフル」は3ページ目で結末が分かってしまった。
それで面白いけど、まずまずだなぁという感想でした。

それから少し森絵都について調べてみたら
児童文学作家なんですね。
「カラフル」は大人も楽しいけれど、
子供に向けて作られたものなんだと、
少し物足りなく感じたのは
自分が大人の視点で世界を見ているからだと思いました。
主人公よりその両親の事情や、
とりまく世界の気持ちを強く感じていたんでしょう。

ただ、援助交際をしてる女の子の
「1日おきに死にたくなるの。」
という言葉が心に残りました。

そこで大人へ向けて書いた本を探してみました。
見つけたのが「風に舞いあがるビニールシート」です。
6編の短編で構成されていて、
どの話も日常をうまく切り取っていて
読者に日常は自分が主人公のドラマだと
暖かい力を与えてくれる話です。

その中でも表題になっている
最後の1編「風に舞いあがるビニールシート」が
深く印象に残りました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に所属する
男女が主役の恋愛物語ですが、
UNHCRについての森絵都のリサーチ力がものすごいです。
ひとつの物語を作るのにどれだけの労力を費やしたのだろうかと
思わずにはいられませんでした。

他にも仏師の話がありますが、
仏像についてもリサーチもすごいです。

「風に舞いあがるビニールシート」と
タイトルは頼りない感じですが、
揺ぎ無い土台の上に作られた骨太の物語です。
面白くないわけがない。

■カラフル
■森絵都の作品

⇒人気ブログランキング:本・読書ブログ
⇒にほんブログ村:書評・レビューブログ
その他の書評ブログはこちら。

スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。