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46年目の光 

著  者:ロバート・カーソン
出版社:NTT出版
出版日:2009年07月30日 第1刷発行

あらすじ
3歳で視力を失ったマイク
46歳で光を取り戻す


本書はノンフィクションである。

マイク・メイは3歳で事故で失明し、
46歳で光を取り戻す。

著者=マイク・メイではない。
そのためか少々彼を褒めすぎている感じがする。
マイクという人物は実際にすご人物ではあるのだが、
繰り返される彼の経歴の披露に
読み物としては間の空いた印象を受けるかもしれない。

しかし、本書の魅力は、
全盲の人の感じている世界を知る事と、
普段、僕達が感じている光の世界を知る事にある。

マイク・メイは影と色を区別することが出来ない。
人の表情を認識することができない。

僕達は無意識に視覚からの情報を取捨選択し、
適正な判断を行うことができる。
しかし、それは今までの膨大な経験の蓄積の結果
そう見えている事を知ってるからに他ならない。

では、43年ぶりに光をみた
マイクの目に映ったのは
どんな世界だったのだろう。

彼の経験を通して
視覚することの仕組みを知る。

----この本をより面白く読むためのキーワード----
娘細胞
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獣の女医 

著  者:滝田明日香
出版社:産経新聞出版
出版日:2009年03月 第1刷発行

あらすじ(「BOOK」データベースより)
アフリカ・ケニア・マサイマラの巨大生物を守るために今日も爆走!
素直な視線と野生の勘でつづる傑作エッセイ。


著者は、アフリカはマサイ族で有名な
マサイマラに住む日本人女性です。

彼女はアフリカを愛し、
アフリカで獣医になりたい一心で
本当にアフリカで獣医になってしまいました。

そしてアフリカの現状(主にマサイ)
を知ってもらうために
ブログを日々更新しています。

この本はそのブログをまとめたものです。

彼女の文章は軽快です。
アフリカの将来を悲観し、
自然破壊の悲惨さに訴える
そういったことはありません。
楽し気にアフリカ生活を
綴っています。

とは言っても彼女の言葉は貴重です。
行動から現れる言葉はとても重い。

彼女の目的はアフリカの野生動物を保護すること。
ですが現地の人々は野生動物を
食料または害獣としてみていることが多いようです。

そこで彼女は野生動物から、
現地の人が利益を得る事が出来るようにすることで
関係を改善し野生動物を保護しようとしています。

この本を読んでいるとジレンマに苦しくなります。

自然を大切にしない
現地の人を苦々しく思うのです。
自分のことは棚にあげて。

以前、紹介した「捕食者なき世界」
引いた視点で生態系を見たものでした。

この本には、著者がアフリカに飛び込んで
そこで見たものが書かれています。

その両方を読んだ事で
自分と動物との関係が
答えの出ないまま頭の中でぐるぐる回っています。

どちらも良い本です。
余裕があれば合わせて読んでみて欲しい。

----この本をより面白く読むためのキーワード----
⇒マサイ族 ⇒マサイマラ国立保護区
⇒アフリカ  ⇒エコツーリズム
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⇒滝田明日香HP
■滝田明日香の著作

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捕食者なき世界 

著  者:ウィリアム・ソウルゼンバーグ
出版社:文藝春秋
出版日:2010年09月 第1刷発行

あらすじ
生物多様化はなぜ崩壊しているのか
カンブリアの海から都市化する現代へ、その謎を解く


本書は科学ジャーナリスト、
ウィリアム・ソウルゼンバーグが
保全生物学について
20年以上にわたり取材を続けてきた
その集大成である。

食物連鎖のピラミッドを想像して欲しい。
最下層には植物やバクテリア類があり、
中層にはそれを食べる草食動物が、
上層にはそれらを食べる肉食動物が位置する。

そして、私達が食物連鎖の破綻を考えるとき、
まずは植物が枯れ、そしてそれを食料とする草食動物が絶え、
肉食動物もそれを追うようにいなくなる。
下から上へが絶滅のイメージではないだろうか。

だが、現実はそうではないという。
肉食動物の中でもその地域で一番上に位置する
頂点捕食者が生態系の管理を行っているというのだ。

本書にはその実例として
オオカミのいなくなった森、
ラッコのいなくなった海、
ヒトデのいなくなった岩礁、
などが挙げられている。

彼らがある一定数存在することによって
その地域の生態系は保たれる。
彼らが不在となった地域は
食料とされていた種が大量繁殖し
その結果、生態系は食い荒らされる。

現在の世界で頂点捕食者たちは
あるときは大きな肉の塊として、
あるときはライバルとして、
あるときはトロフィーとして、
人間の餌食となり
そのほとんどは存在しない。

シフティング・ベースライン・シンドローム
(基準推移症候群)という言葉がある。
「子ども時代に初めてみた世界は、
親世代から見てどれほど荒れ果てた世界であっても、
その人にとってあるべき世界の基準になってしまうのだ。」

この世界はすでに荒廃しているのだ。

本書にウィリアム・ソウルゼンバーグからの
未来への提案はない。
しかし彼は
「このままいけばどうなるかは分かりきっている」
と言う。

彼はジャーナリストで、
考えるのはこの事実を知った私達ということだ。

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トリセツ・カラダ 

著  者:海堂尊
出版社:宝島社
出版日:2009年11月06日 第1刷発行

あらすじ
カラダの地図を描こう。
自分のカラダはどうやってできているのかな。


自分のカラダについて知っていますか。
僕は知りませんでした。

自分のカラダにメスを入れたらどうなるか
想像をしてみて下さい。

空洞になっているのか、
ぱんぱんに肉がつまっているのか。

食べ物はどうでしょう。

口から入れた食べ物は
どうやって分解されて
おしっことうんこに分けられるのか。

一番身近なものだから
知ってるのは結果だけなんです。

自分のことだからちょっとくらい知っておきたい。
そういうときこそこの本です。

ところで、この作者名に見覚えはありませんか。
現役医師作家として有名になった
「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊さんです。
好きな方も多いんじゃないでしょうか。

「これ1冊で、カラダのすべてがざっくりわかる。」

この本を読んで僕はどうやって自分が生きているのか
少し分かった気がしました。

難しい意味ではなくて、具体的にモノとしてです。

それって気分のいいものです。

■海堂尊の作品

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