スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Story Seller 1 

著  者:伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、
     佐藤友哉、本多考好、道尾秀介、米沢穂信
出版社:新潮社
出版日:2009年1月 第1刷発行

あらすじ
面白いお話、売ります。
7人の作家の短編集。


「面白いお話、売ります。」
このキャッチコピーに感心しました。

7人の作家の短編集。
第1巻は、伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、
佐藤友哉、本多考好、道尾秀介、米沢穂信
というメンバーが参加しています。

短編とはいっても
1話が100ページ近くあり
文庫本の3分の1程度で
読み応えは十分です。

本読みにとって、
まだ読んだことのない
自分好みの作家との出会いは
喜びです。

この本は、本読みにとっての
ダイヤの原石探しになることでしょう。

原石と言っても、すでに光り輝いているのですが、
僕は近藤史恵さんの本を読んだことがなく
この本で彼女のファンになりました。

この本では「サクリファイス」の続編で、
以前の話が書かれています。
他の短編はとりあえず後にまわして
読み終えてすぐに「サクリファイス」を読んでしまいました。

「面白い話、買います。」です。

本読み冥利に尽きる本です。
現在、第3巻まで刊行されています。

-------------作家さんのプロフィール-------------
伊坂幸太郎近藤史恵有川浩
佐藤友哉道尾秀介
-----------------------------------------------

■Story Seller シリーズ

⇒人気ブログランキング:本・読書ブログ
⇒にほんブログ村:書評・レビューブログ
その他の書評ブログはこちら。

スポンサーサイト

I LOVE YOU 

著  者:伊坂幸太郎石田衣良市川拓司
     中田永一、中村航、本多考好
出版社:祥伝社
出版日:2007年09月 第1刷発行

あらすじ
6人の男性作家が描く
恋愛アンソロジー。


文庫本背表紙のあらすじをお借りします。
「初めて恋心を意識したとき、
 幼なじみに異性を見出したとき、
 彼女とのあいだに微妙な心の距離を感じたとき、
 初恋の同級生と再会を果たしたとき、
 彼女と恋愛のルールを決めたとき、
 そして連れ添った相手との別れを予感したとき……。」

「百瀬、こっちを向いて。」の
中田永一さんは初の恋愛小説です。
この方別名義も持ってらっしゃるんですが、
よく知られている方です。

とても面白い話で、
のちに単行本化されました。

気になった方は
本書を読みながら誰だか考えると
面白いと思います。
僕はわかりませんでした。

日々、寒さを増していくこの季節、
恋愛小説で暖をとってみてはいかがでしょう。

持ち歩きのしやすい文庫版です。
小さな恋の物語を鞄に入れておくだけで
少し暖かくなれますよ。

■百瀬、こっちを向いて。
■もうひとつの恋愛アンソロジー

⇒人気ブログランキング:本・読書ブログ
⇒にほんブログ村:書評・レビューブログ
その他の書評ブログはこちら。

もしもし下北沢 

著  者:よしもとばなな
出版社:毎日新聞社
出版日:2006年9月25日 第1刷発行

あらすじ (もしもし下北沢 帯より)
知らない女と心中してしまったお父さん。
残された私とお母さんは、新しい人生を始めようと思い立った、下北沢で。


よしもとばななの作品は、登場人物たちのやりとによって
読者を内面の世界へと引きずり込んでいく。

内面の世界は深くて静かだ。

彼女の「みずうみ」という作品に
「みずうみは静かで、音まで吸い込まれていきそうだった。
 表面はまるで鏡のようで、風が吹くと小さなさざなみがわたっていく。」
という一文がある。

この一文は彼女自身の文章を表現してるようだと思った。
これ以降、僕の目には彼女の文章がみずうみとして映る。

よしもとばななの作品の中で「キッチン」が好きだ。
最後のシーン、カツ丼のエピソードがすごくいい。
キッチンの中では心と肉体がバランスよく半分ずつ描かれている。

作品を追うごとに彼女のみずうみは
少しづつ清涼さを増しているように感じた。
だが、きれい過ぎる水に生きものは住めない。

彼女のみずうみはさらに深いところへ入っていくし、
眼差しは清く正しいものを鋭く射抜いているけど、
彼女が闇と光をはっきりと分けるほど、
僕は辛い気持ちになってしまった。

それでも僕がこの本を手に取ったのは
タイトルに下北沢とついていたからだ。
下北沢は人が生活をしながら長い年月を掛けて、
継ぎ足し継ぎ足し作りあげた街だ。
その過程で醸成された優しさが、
雑然と全て受け入れてくれる。
その街が舞台の話なら読めるかなと思った。

「もしもし下北沢」は
下北沢という場所を舞台に
そこに集まる沢山の人たちの身体を借りた、
精神と肉体のバランスが半分ずつの物語だと思う。

キッチンの続編のような、
もしくは同じ世界の中での出来事のような感じがした。

清濁を得たよしもとばななの文章は
湖面に反射する陽光の様にキラキラと輝いている。

だが決してその光は眩しすぎる事はない。

■キッチン
■よしもとばななの本

⇒人気ブログランキング:本・読書ブログ
⇒にほんブログ村:書評・レビューブログ
その他の書評ブログはこちら。

風に舞いあがるビニールシート 

著  者:森絵都
出版社:文藝春秋
出版日:2006年5月 第1刷発行

あらすじ
自分の価値観を守り、
大切なものを守るために懸命に生きる人達の6編


この本を読んだきっかけは
アニメ映画化ということで話題になっている
同著者の「カラフル」を読んだことでした。

「カラフル」は3ページ目で結末が分かってしまった。
それで面白いけど、まずまずだなぁという感想でした。

それから少し森絵都について調べてみたら
児童文学作家なんですね。
「カラフル」は大人も楽しいけれど、
子供に向けて作られたものなんだと、
少し物足りなく感じたのは
自分が大人の視点で世界を見ているからだと思いました。
主人公よりその両親の事情や、
とりまく世界の気持ちを強く感じていたんでしょう。

ただ、援助交際をしてる女の子の
「1日おきに死にたくなるの。」
という言葉が心に残りました。

そこで大人へ向けて書いた本を探してみました。
見つけたのが「風に舞いあがるビニールシート」です。
6編の短編で構成されていて、
どの話も日常をうまく切り取っていて
読者に日常は自分が主人公のドラマだと
暖かい力を与えてくれる話です。

その中でも表題になっている
最後の1編「風に舞いあがるビニールシート」が
深く印象に残りました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に所属する
男女が主役の恋愛物語ですが、
UNHCRについての森絵都のリサーチ力がものすごいです。
ひとつの物語を作るのにどれだけの労力を費やしたのだろうかと
思わずにはいられませんでした。

他にも仏師の話がありますが、
仏像についてもリサーチもすごいです。

「風に舞いあがるビニールシート」と
タイトルは頼りない感じですが、
揺ぎ無い土台の上に作られた骨太の物語です。
面白くないわけがない。

■カラフル
■森絵都の作品

⇒人気ブログランキング:本・読書ブログ
⇒にほんブログ村:書評・レビューブログ
その他の書評ブログはこちら。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。